続いて擁壁の植え枡に生えた切り株を全部引っこ抜く

2020年06月12日
外の記録
作業済みの道路沿いの擁壁

前回の作業後、外から見ても大分すっきりとした景色になった。

管理放棄された空き家だと思っていた、造園屋が並べて二つあるとは知らなかったなどと散々なことを通行人に言われながらの作業だったが、今年はコロナウイルスの影響で人通りがいつもと比べて極端に少なく作業がやり易い。

木が中からはみ出ている道路沿いの擁壁

前回作業したのは道路側から見て門を挟んだ東側の擁壁で、西側には同程度のスペースが存在する。

こちらは特にツバキとサザンカだらけなのでチャドクガの天国だろう。彼らはこの時期に残している抜け殻ですら服越しに人間の皮膚の色を変えられるので非常に殺意が高い。

が、作業続きで10日以上チャドクガの炎症が治まっていない私にとって、最早彼らを恐れる必要はないのだ。手遅れとも言う。

下から見上げた雑木だらけの擁壁

擁壁の下から見上げると大分壮観である。これは中々大変だろう。

残り半月でいけるか少々心配になる。

地際で切られた沢山の切り株

作業を開始。まずは作業スペースの確保の為に幹を30~50cm残して木を軒並みぶった切る。

そうすると外から中が丸見えになってしまうので、メッシュシートをフェンスに張りながらの作業になる。

擁壁の下に落とした枝ゴミ

ちなみに切った木は前回の作業時と同じく投げ捨てているので擁壁の下は混沌と化している。

またどこかでタイミングを見て片付けなければいけない。

とても太い根っこ

現場の印象としては、先日まで作業していた擁壁東側よりも太い幹、根を持った木が多い。

尚且つ予想通りチャドクガの抜け殻がツバキに対してクリスマスツリーの飾りつけのように点在している。

どちらも全く嬉しくはない。

縦横無尽に根を伸ばす椿

とにかく地上のサイズと根の大きさが一致しない木が多いのだ。

幹と同じくらいの根を60cmのスペースに張り巡らせるのはやめて欲しい。伊達にこの狭いスペースに何十年も生えていた訳ではないのだろう。

抜いた切り株と擁壁

アスファルトの下にも根を張ることで幅以上の大きさを持っている木が多い。60cm幅の植え枡から60cm幅以上の根が出てくるというのは恐怖だ。

引っこ抜く時に知恵の輪を解いているような状況になることが多々あり、体力だけではなく無駄に頭を使わせられる。

擁壁に植えられた松

何故このクソ狭い幅の植え枡に黒松を植えてしまったのか。

話を聞いて見ると恩人の祖父が晩年認知症を患ってしまい、この植え枡に松、ツバキ、トサミズキ、ビワなどを狭い間隔で植え込んだということだ。

それを今全部引っこ抜こうとしている私は祖父の大将に化けて出られるかもしれない。

松の伐根

多少の申し訳なさを感じるがやはり引っこ抜くしかない。

私は私で一度導火線に火がついたら命懸けだ。決して冗談でタダで山を管理すると啖呵を切った訳ではない。

切り刻んだ松の根っこ

ひたすら根を切る。アスファルトの下にも根を張っているので手を突っ込んで全力で切る。

掘りあがった松

根を切って地下を裸にしつつ100cmハンマーでぶっ叩き続けることで何とか引っこ抜いていく。

擁壁と転がった切り株

全力で作業を続け、8日で何とか擁壁の中心まで進んだ。

6月からはとても今のようには時間を使えないので、一点集中で山の管理作業が行えるのはこれが今年最後になるかもしれない。

剥がれるススキ

伐根が非常に苦労すると予想していた擁壁の中心に生えているススキがぺらっと剥がれた。

植え枡の方が木の根で詰まり過ぎてそちらに根を張れず、擁壁の上にたまったわずかな土の上に生えていたらしい。何れも植物の強さを実感する。

下から見上げる半分まで作業が進んだ擁壁

ススキを除去し、これで丁度擁壁の半分まで作業が完了した。

非常に太い切り株

根切りしても何をしてもびくともしない切り株はひたすらハンマーで叩き続ける。

大抵太い直根が真下に伸びているなど、どうしようもない状況になっているのでそういうタイプの木には力技が一番だ。

柄が100cm以上あるハンマーは全力で振れば非常に威力が高く、何度も振り下ろせば生木ですら砕くことが出来る。

ハンマーで叩き続けた切り株

無心で幹にハンマーを振り下ろす。

砕け散った切り株

すると最終的には砕け散って引っこ抜くことが出来る。

コンスタントにハンマーを振り下ろし続ければ木によっては20~40分で砕け散るが、非常に労力がかかるのであまりお勧め出来たものではない。

あくまでどうしようもない時の手段だ。

切り株を取り除いた擁壁

この狭い植え枡では直根が発達するのは已む無しで、そのどうしようもない時というのが多発するから困る。

威力は出るが全身を使うハンマーを一日中使用すると大分体力を持っていかれるので、作業開始から20日程になると疲れを感じる日も増えてきた。

明確に疲れを感じ取る性格ではないのだが、動きの違和感で煩わしさを感じる時がある。とにかく人間は情けない。

綺麗に片付けられた擁壁

一番厄介そうな根を片付けられたので一度現場を綺麗にする。

植えられたツツジ

そしてモチベーション向上の為に作業が終わっている範囲でツツジの植栽を行う。動線的に多少邪魔ではあるがそろそろ目に見えた成果がないと疲労とチャドクガの痒さで気が狂うのだ。

使うのはすべて久留米ツツジで常夏、唐船。それに今まで見かけたことのない春仙という品種を試してみた。

懸念は矮性気味の久留米ツツジが人の目線の高さまで成長出来るのかということである。状況次第では後々植え替えることになるかもしれない。

下から見上げた擁壁

下から久留米ツツジを望める日が来る前に私の寿命が尽きるのではないだろうか。

私は去年からしているような無茶な作業ペースを人生で何度も繰り返しており、この体の管理で幾度も重大な失敗を重ねている。

どう考えても長生き出来るとは思えない。花桃くらい生きられればという望みはある。

ツバキ

残り数本。サクッと終わらせよう。

しぶといツバキの切り株

サクっと終わるどころか切り株1本とその日の残り時間全てをかけて格闘することになった。本当に何をしても動かない。

バールで突き込んでも幾ら根を切ってもびくともしない。ハンマーで叩いても固くて弾かれる。

ハンマーで叩いた椿の切り株

仕方がなく、最終手段としてひたすらハンマーでたたき続けることにする。

ハンマーで叩き続けた椿の切り株

弾かれながらも2時間程叩き続けると大分ボロボロになってきた。

分解したツバキの切り株

3時間目、木の皮がほぼ剥がれた辺りでついに分解に成功する。

とても褒められる方法ではない。こういうことをやっているから体がぶっ壊れるのだ。

恩人にも散々忠告されている。

引っこ抜けたツバキ

一つの切り株に対して所要時間3時間半。非常に苦しい戦いだった。

呆気なく抜けたツバキ

擁壁の最奥、最後の木は呆気なく抜けた。

私はあまり疲労を感じるタイプではないのだが、今回の作業では結構な疲労感を持っている。

リュックに入った鹿沼土の袋

が、逆にこういう時は止まってしまうと動けなくなる。

そのままの勢いでホームセンターを自転車で何度か往復し鹿沼土を10袋買ってきた。

ツツジが植えられた擁壁

周知の事だがツツジは酸性土壌を好む。

日本の土壌は元々酸性よりなので鹿沼土はあまり必要ないかもしれないが、元気に育てよという半ば願掛けのようなものだ。

彼らの背がフェンスの天井まで届く日を願って止まないが、先ほども述べたように基本は背が低めの久留米ツツジ故にいくら待ってもその日が来ない可能性もある。

綺麗になった擁壁の外

作業日数は35日。丸々1ヶ月以上かかったがこれで外の整地作業には目処がついた。

しばらくは除去し損ねたつるなどの発芽を監視しながら、植えた植物たちに適度に水をやることを忘れないようにしなければならない。

そろそろ梅雨がやってくる。



h10.png 🔜 ミツバツツジの植栽実験

h7.png 🔙 擁壁の植え枡にひしめく切り株を全部引っこ抜く


トワいライト
この記事を書いた人: トワいライト
 
荒れた山を花の丘に作り変えたい

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